この記事でわかること
  • Business Starterでできることとできないことの全体像
  • 月額800円で使えるGoogleアプリと主な制限
  • StandardやPlusへのアップグレードが必要なタイミング
  • Business Starterが特に向いている企業の条件

「Google Workspaceを導入したいが、一番安いプランで本当に大丈夫だろうか?」

と迷っていませんか。

Business Starterは月額800円(年払い)と最も手軽なプランですが、機能に制限があります。

導入後に「やっぱり足りない」と感じてアップグレードするより、最初から自社に合ったプランを選ぶ方が無駄がありません。

この記事では、Business Starterの機能・料金・制限を詳しく解説し、このプランが向いている企業の条件とアップグレードのタイミングを具体的に説明します。

Business Starterの料金と基本情報

PCで料金プランを比較・検討する様子
項目内容
年払い(月額換算)800円/ユーザー
月払い(フレキシブル)950円/ユーザー
最大ユーザー数300名
ストレージ30GB/ユーザー

年払いにすると月払いより約16%安くなります。

10名の会社で年払いにした場合、月額8,000円(年間96,000円)です。

Business Starterでできること

PCで作業する女性

Gmailでカスタムドメインのメールアドレスが使える

名前@会社名.com のようなビジネス用メールアドレスを全社員に付与できます。

無料のGmailと異なり、組織全体のメールを管理者が一元管理できるのが大きな違いです。

迷惑メールフィルター・ウイルス対策・フィッシング検知などのセキュリティ機能も含まれており、無料Gmailより信頼性が高い状態で業務メールを運用できます。

Googleドライブで30GBのクラウドストレージが使える

各ユーザーに30GBのストレージが割り当てられます。

Word・Excel相当のGoogleドキュメント・スプレッドシート、PowerPoint相当のGoogleスライドで作成したファイルはストレージを消費しません。

テキストデータや表計算・スライドが中心であれば、30GBは十分なケースが多いです。

Google Meetで最大100名のビデオ会議ができる

社内会議・顧客との打ち合わせに使えるビデオ会議機能です。

100名まで同時接続できるため、中小企業の日常業務では問題ない規模です。

ただし、録画機能はBusiness Starterには含まれません。

会議内容を記録したい場合はStandardプランが必要です。

Google カレンダー・ドキュメント・スプレッドシートなど主要アプリが全て使える

以下のGoogleアプリが全て含まれます。

  • Gmail: ビジネスメール
  • Google カレンダー: スケジュール管理・会議の予約
  • Google ドライブ: ファイル保存・共有
  • Google ドキュメント: 文書作成(Word相当)
  • Google スプレッドシート: 表計算(Excel相当)
  • Google スライド: プレゼン資料(PowerPoint相当)
  • Google Meet: ビデオ会議
  • Google Chat: テキストチャット・グループチャット
  • Google フォーム: アンケート・申し込みフォーム
  • Google サイト: 社内ポータルサイト作成

Gemini AIが基本機能で使える

Business StarterにもAIアシスタント「Gemini」が含まれます。

Gmailでのメールスレッド要約など、基本的なAI機能が利用できます。

ただしGeminiの活用範囲はStandard以上と比べて限定的です。

Business Starterでできないこと

PCの前で困り顔の女性

録画・文字起こしができない

Google Meetの録画機能はStandard以上のプランのみ使えます。

定例会議の議事録や顧客との商談内容を録画して保存・共有したい場合は、Starterでは対応できません。

ストレージが30GBに制限される

各ユーザーのストレージ上限は30GBです。

動画ファイルや高解像度の写真・設計図・CADデータなど大容量のファイルを日常的にDriveに保存・共有する業務では不足します。

Geminiの全機能は使えない

Starterでは「Gmail内のスレッド要約」など基本的なAI機能のみです。

Standardではドキュメント・スプレッドシート・スライドでもGeminiが使えるため、AIを業務全般に活用したい場合はStandardが適しています。

Google Vaultでのデータ保持・監査はできない

メールや業務データの長期保存・監査ログ管理(Vault機能)はBusiness Plus以上が対象です。

法的にメール保存が必要な業種はStarterでは対応できません。

スケジューリングページ・電子署名・差し込み印刷はできない

これらの機能はBusiness Standard以上で使えます。

顧客が直接予約できる予約ページの作成や、電子署名でのオンライン契約を使いたい場合はStandardへのアップグレードが必要です。

機能比較:Starter・Standard・Plusの違い

腕を組んで困る女性
機能StarterStandardPlus
月額(年払い)800円1,600円2,500円
ストレージ30GB2TB5TB
Meet録画
Meet参加人数100名150名500名
Gemini(全アプリ)限定
スケジューリングページ
電子署名
Google Vault
DLP

Business Starterが向いている企業

コーヒーを持ちながらPCを見る女性

以下の条件に当てはまる企業はBusiness Starterで十分です。

  • 従業員5〜15名規模で業務の中心がテキスト・表計算・スライドのやりとり
  • Google Meetを使うが、会議の録画は不要
  • Drive保存は主にドキュメント・スプレッドシートで、大容量ファイルはあまり扱わない
  • コストを最小限に抑えて、まずGoogle Workspaceを試してみたい
  • Microsoft 365からGoogle Workspaceに移行してまず様子を見たい

Standardへのアップグレードを検討すべきタイミング

メガネをかけて微笑む女性

以下の状況になったらStandardへの変更を検討してください。

  • 「会議を録画して後で確認したい・共有したい」と感じるようになった
  • Drive保存ファイルが増えて30GBの上限が近づいてきた
  • Geminiを使って書類作成や資料作りを効率化したい
  • 顧客向けの予約ページを作りたい

Starterから Standardへのアップグレードは管理コンソールからいつでも申請できます。

アップグレードしてもデータは引き継がれます。

よくある質問(FAQ)

Q
Business StarterとGmailの無料版(@gmail.com)は何が違いますか?
A

最大の違いは「カスタムドメインのメールが使えること」と「管理者による一元管理ができること」です。

無料Gmailは個人のアカウントであるため、退職者のメールデータを会社が管理できません。
Business Starterは管理者がユーザーのアカウントを作成・削除し、メールデータを組織の資産として管理できます。

また、無料Gmailにはないセキュリティ機能や管理コンソールが使えます。

Q
30GBのストレージはすぐ埋まりますか?
A

Googleドキュメント・スプレッドシート・スライドで作成したファイルはストレージを消費しません。

そのため、オフィスワーク中心の業務であれば30GBで数年は問題ないことが多いです。

動画・写真・PDFなどの大容量ファイルを頻繁に保存する場合は早めに埋まる可能性があります。

Q
途中でプランを変更するとどうなりますか?
A

年払い契約の場合、アップグレード(上位プランへの変更)は即時反映されます。

ダウングレードは契約更新タイミングでの適用となる場合があります。

月払い(フレキシブル)の場合は翌月から変更が適用されます。

Q
無料トライアルはありますか?
A

Google Workspaceには14日間の無料トライアル期間があります。

Business Starterで試用してから正式契約するか、途中でプランをアップグレードすることも可能です。

まとめ:Business Starterはここが向いている

  • 月額800円(年払い)で法人向けGmail・Drive・Meet・主要Googleアプリが全部使える
  • 録画・大容量ストレージ・Geminiフル活用が不要であれば十分な機能がある
  • 中小企業(5〜15名規模)で初めてグループウェアを導入するケースに最適
  • 「まず試してからアップグレード」の入口として選ぶのが賢い使い方
  • 録画・2TBストレージ・Gemini全機能が必要になったらStandard(月1,600円)へ切り替える

参考資料